2008年05月13日

バカ時計

   バカ時計

疑ひ物の瀟洒に見ゆる置時計めちやくちやな刻(とき)指して動けり

小春日の光の粒が満ちてゐる真昼に時針
(はり)は六時指しをり

何事ぞ短針下に垂れしまま長針のみが巡るかなしさ

気まぐれの主
(あるじ)に似たる置時計チチチと音はすれど動かず

バカ時計と思へど捨て得ず今日もまた笑みて撫でゐる 平穏な昼

 四首目は『短歌研究』投稿歌、5月号馬場あき子選 佳作 でした。
posted by 素浪人Joe at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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