2007年11月05日

梁塵秘抄454番から


P1030032.JPG
454番 冬来とも柞の紅葉…

『冬来とも柞(ははそ)の紅葉 な散りそよ 散りそよ な散りそ 色変へで見む』 (454番)



11月に入りました。あと二十日もすれば、京都の楓紅葉も真盛りとなるでせう。
深紅に染まったあでやかな紅葉は京ならではのもの。
高尾や大原の奥から始まって、だんだん下へ降りて来るんですね。


でも、この作者は派手な楓や蔦紅葉を歌っているのではありません。
里山の何処にでもある柞(ははそ=楢や櫟の雑木)の紅葉を愛しんでゐるのです。

「な散りそよ 散りそよ な散りそ」

この三度の繰り返しに、雑木紅葉への愛しみが深く感じられます。
ひえびえとした冬近い里の、黄金や紅の彩りは、少しずつ色を深めながら、
やがて凋落の季をむかへます。 私たちの生と同じやうに・・・

も一度繰り返しませうか。
  「な散りそよ 散りそよ な散りそ…」


冬来とも柞(ははそ)の紅葉里山をなほ彩りて舞ふぞかなしき


虫食ひの紅き葉ひとつ夢見つつ散る日を待てば木枯らし聞こゆ


残念ながらJoeの歌は、まだ元歌の表現には程遠いですね。



posted by 素浪人Joe at 00:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 『梁塵秘抄』の言葉を借りて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「な散りそよ 散りそよ な散りそ」
素敵な唱ですね。散りゆく様をいとおしんでいる気持ちが素人の私にも伝わります。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ひばり at 2007年11月05日 15:35
ひばりさん 来てくださってありがとう
 
そう『梁塵秘抄』は奥が深いですね。
あの強い源平の武者どもを操った人、
後白河法皇の編集とは思へません。
この情感が素敵です。
現代人の心も十分ゆさぶってくれますね。 
Posted by ありがと ひばりさん Joe at 2007年11月05日 17:45
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