2006年09月05日

題詠100首【003:手紙】若き日の手紙…推敲

【003:手紙】  若き日の手紙の束を紐解きてはやみまかりし友をかなしむ

 この歌は気に入らない。拙速だった。
初句から第3句までの冗漫さがわれながらやりきれない。
「若き日の」という安易な言葉遣いの後に、第2・3句のまどろこしさが続き、
さらに下句は底の浅い安っぽい感傷むき出しときては、どうしようもないです。

と、言ってても仕方がないので、「若き日の」も生かしながら推敲に入ってみますね。

ではでは・・・       

改作1  若き日の友の手紙を読みをれば亡きひと書きし筆の字がある

手紙の束の中に和紙にしたためた毛筆の書面が出てきたのでした。
 

改作2  そのかみの友の手紙を読み続げば十七の吾にこころ戻れり

無性に懐かしくなる。昔のことが思い出させる。それだけのことなんですけどね。
 

改作3  若き日の手紙を読めば夕さりて亡き友の字はおぼろに消ゆる

で、夕方まで読みふけってしまったんです。
 

改作4  みまかりし友の手紙を読みをれば夕かたまけて見えずなりゆく

いっそのこと、少年時代の甘酸っぱい思い出に変えてしまったほうがいいかな。
そのほうがずっと楽しいですね。

改作5  若き日の手紙の束に潜みゐる乙女の笑みはセピアに褪せぬ
同 6  若き日の手紙の中に隠れゐるセーラー服の少女ほほえむ


これはもう推敲・改作というより、初めから連作「若き日の手紙」として、まとめてしまったほうがいいのかも知れません。
連作にするのなら、なにも「手紙」と言う文字にこだわることはないのですが、ここはやはり100首blogの推敲が筋ですね。

文法に自信がないので、あやふやなところもあります。
どなたか指摘して下さればありがたいです。



この記事へのコメント
挽歌は悲しい。
でも短歌の中では相聞歌と並んで大切にしていかなくてはいけないものだと思っています。

添削などおこがましいのですが、私なら
「毛筆の中に亡き友ほほゑみてをり」
「毛筆の掠れの中に亡き友は笑む」
など、毛筆を使うと思います。

推敲、頑張ってくださいね。
(と、さらにややこしくして去っていく私であった・・・)
Posted by mako at 2006年09月05日 10:20
ありがとmakoさん

はい、ヤヤコヤシクなるほどファイトがわきます。(正統名古屋弁です) (笑)

そうですね「毛筆」もいいですね。

他にも「亡き友の墨の跡」とか「墨跡の色褪せざるがなしかり」とか・・・色々考えています。

いずれ100首決定版をまとめたいと思ってます。(いつのことやら〜)
Posted by 管理人Joe at 2006年09月06日 17:43
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