2010年12月12日

「潮音」2010年5月号掲載分




  # 花ある径



       またもやかなしい歌が並ぶ。

       年長の歌友は言つてくれる。
       「まうそろそろ妻恋歌から離れたほうがいいですよ」と。

       でも、さうは行かない。
       自然に歌となつて口をついて出てくるものは仕方がない。
       感傷過剰といへば、それはさうなんだらうが……


 酒たうべ浴ぶるごとたうべ汝が亡きを忘れむとして蒲団被れり
 
 こは夢
(いめ)と思ひて見てをり異国(とつくに)の花ある径をきみ歩み来る
 
 目覚めては泪ぬぐひぬ風の音がうがうと鳴る春の夜明けに
 
 よき夢の続きは見得ず豚となりて餌を食む夢の覚めず続けり
 
 為すべきこと多き日なれど臥所にてパソコンゲーム今朝もしてをり


以下は掲載されなかった作品
 

 あかときの窓よりもるる薄光
(はくくわう)を諸手(もろて)に受けてこすりてみたり
 
 生ぬるき東風
(こち)吹き荒れてわが庭の白木蓮(はくれん)すでに傷つきて落つ

posted by 素浪人Joe at 16:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あかときの・・・が私はとても好きです。
Posted by かおり at 2010年12月12日 18:14
えっ! かおりさんって? あの深海さんですか?

ご訪問、ありがたうございます。

今年も題詠100首完走なさったやうですね!!
おめでたうございます。
ボクは今年は出せませんでした。
来年またがんばりま〜す
Posted by Joe at 2010年12月12日 22:08
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