2010年12月10日

「潮音」2010年2月掲載分


 
 
  #安保反対闘争の頃


随分昔のことだけど、安保反対の活動をしてゐる友人が多くゐた。
そんな彼らに同情は持ちつつも、当時銀行員だつたボクは複雑な心境にあつた。
遠くから彼らを見守つてはゐたが、闘争の輪に加はることは憚られた。

そんな友人も身過ぎ世過ぎの世の流れの中で、次々と転向して行つた。
今では彼らとも昔話をしながら酒を飲んだりしてゐる。

でも、これからの日本はどうなるのだらうか?

 
 自らを金融資本の番犬と蔑
(なみ)して過ぎし日日長かりき
 
 「アメリカは帰れ」と叫ぶ激しさの声に合はざり鈍き歩みは
 
 シュプレヒコール夜空に消えぬ 流星の燃え尽くるがに友転向す
 
 われもまた楽
(らく)へ向かひぬ平和ぼけと指ささるも聞かぬふりして
 
 安保とは はて何びとのためならむ民の知らざる約ありしとふ



 次の2首は潮音誌に取り上げられなかったもの。

 
 
戦ふをあきらめて乙女の掌(て)のぬくみ確かめゐたり冷えしこころに
 
 苦しみの友に背を向けひたぶるに甘き時へと逃げてゐたりき


posted by 素浪人Joe at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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