2010年12月15日

「潮音」2010年12月掲載分


   


  # 太田絢子師一周忌
 
亀ヶ谷(かめがやつ)坂の羊歯黄葉が美しい  kamegayatu.jpg 


 亀ヶ谷の狭き間
(あはひ)の上にみる空澄みわたり忌日近づく

 山荘に向かひて登るわが肩に秋茜ひとつ留らむとする 

 問ひ給ふ「あなたは塩尻の人ですか?」訪
(おとな)ひし日のお言葉を憶ふ

 信濃には詩
(うた)の心の故郷(さと)ありと答(いら)へむとして口ごもりたり

 師の前に気障な言葉を言ふまじと思ひなほして顔赤らめぬ




posted by 素浪人Joe at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「潮音」2010年11月掲載分(その2)



    # 白き光

              
rose.jpg     今年の夏は格別に暑かつたなあ。
       
                     食欲もなくなるし、息するのも面倒になつて困つた。
                     寒いほうがまだ好いと思つてゐた。
                     でもさ、今頃になつて夏の歌を掲載してるやうではダメだな。


  食卓の真中にひとつ白き薔薇位置占めたれば食欲は失す
 
  残暑とふ呼び名に炎帝怒りきて空の真中にどつかりと坐す
 
  指折りて外出
(そとで)せし日を数ふる夜疲れるよほんと生活(たつき)といふは
 
  新しき恋などをまたして見むか破調のわれのひと日はぢまる
 
  生くることも死ぬこともまた面倒だ白き光は庭に満つれど


  
掲載されなかった次の二首は暑さでハチャメチャ気味だつた。


  怒れると言ふにもあらず炎帝はわが身の熱に動きとれぬか
  
  秋立つとの言葉ばかりのニッポンの熱帯夜です 裸でビヰル



posted by 素浪人Joe at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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