2010年09月12日

「潮音」09年12月掲載分


    
  
      # 花野わけ行く            DSCN0290.JPG
                                       
 
 どつぷりと薄墨含む綿雲がつり下げられて目の前にある
 
 砂白き広河原面(も)に横たはるいのち失せたる大き流木
 
 山霧は峡谷(かひ)駈け降り渦巻けり大天龍に雨晴れむとす
 
 見ゆること現といふも夢ならむ夢の中なる花野わけ行く
 
 陽のしづく落ちてひろごる薄桃のヴェールの下の野を歩み行く



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2010年09月10日

「潮音」09年11月掲載分

 
       # 秋の宴
                                   DSCF6005.JPG
 
 待てど待てど待つひとは来じ来ぬものを待てば秋空ぽかんと晴れる


 元気かと友らは聞けり曖昧に笑みを浮べてうなづきてゐる


 いざいざと差されし酒はすべて受け酔ひて霞みて時は消えゆく


 宴
(うたげ)果て風に吹かれて帰る夜は襟掻き合せうつむき歩む


 冷たさを肌に覚えて目覚むればあかとき刻む秒針の音



 一年サボったら、季節が合つてきました (笑)
 これからお酒の美味い季になりますよね。
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2010年09月09日

「潮音」09年10月掲載


                 d0069838_1044890.jpg

  # 目刺しを食ふ


目を刺され晒し者なる干魚の身をあはれめば食ふに食はれず

繋がれて食はれる順を待ちてゐる土佐の目刺を頭から食ふ

(わた)苦き鰯食みつつ紀の国の秋刀魚詠ひし詩人を思ふ

頭から食めば目刺のほろ苦き腸の味はひ酒とよく合ふ

ほろ酔へばあはれみなどは吹つ飛んで旨し旨しと二ひき目を喰ふ

posted by 素浪人Joe at 04:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

「潮音」09年9月掲載

      P1050288.JPG
   
  # フェニクスの卵

フェニックスの卵孵れと願ひつつ寝
(ぬ)る夜短しあかときの冷え


あぢさゐの碧の深さよ霧雨に濡れてひと恋ふ朝のためらひ


谷戸ゆけば小さき棚田の尽きるころ鬼百合ひとつ通せんぼする


斑猫に道案内をされて行く相武境の尾根の細道


阿仏尼の小さき九輪の墓ありてをぐらき洞にせまる夕闇

  
 
一年以上更新してなかつたので、以前読んでくださつた方には、大変失礼をしました。
  大分がんばつて掲載しなければなりませんね。 よろしくお願ひします。



posted by 素浪人Joe at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

10ヶ月振りに復活します

ながらくご無沙汰しました。
アクセスを見ますと、更新もしないのに毎日40人前後の方の訪問があり、恐縮してをります。

 挨拶代わりの一首です。

  ・新しき恋などをまたして見むか破調のわれのひと日始まる

posted by 素浪人Joe at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々に詠ふ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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